2011年 01月 18日
山へ |
山男でヨット仲間のkiさんに、ずっと「尾根ってのが見てみたい」と懇願して、早1年以上。
それは突然訪れました。
「おい、あみこ、じゃあ丹沢な」のシンプルな一言で、
あこがれの「尾根」を見ることができそうだ!ということになりました。
鎌倉店に顔をだすと、自分にぴったりするフリースが欲しくて、
禁じ手のノース・フェイス「バーサエアージャケット」というカッコイイ、
それでいてウィメンズSサイズのあるフリースを購入。
正確には、ツケにしてます。すぐに払いにいきます(汗)。
ふと見ると、ヘリーハンセンアウトドアも出ていて、
ゲイターなるものを発見。
「おおおお!! ゲイター! 山っぽい!!」と
履き方もわからず、こちらも購入。
バッグは、よくわからないのでラッキーレディチームのバッグで済ませ、
30Lくらいとkiさんに言われたが、どうしても自分サイズとは思えず。
デカすぎでした、あれは、デカすぎ。
山好きのKイチさんも参戦しの、特別ガイド2名付きのゴーカな登山となりました。
丹沢、ヤビツ峠から塔の岳を目指す、5時間40分の縦走コース。
09:20 バスでヤビツ峠の入り口に到着
09:30 入り口まで、アスファルトを下る。「登るのに、なんで下らないと行けないの? 無駄だよ、とほざく」が、とにかく登り始める→まだ、調子いい。
09:40 10分しか登ってないのに、嫌な疲れ。→時間の感覚はない。
09:47 上がれなくなるくらい、息があがる。kiさん「おい、アミコ、お前、早すぎだぞ? 辛いのが100%とすると、今何%だ?」の答えに
「120%。。。。。。」
アミコの唇が青かった@Kイチさんレポート。
山にコテンパンにされました。
すみません。なめてました。
こんなに辛いの?
まだ17分しか登ってないのに。。。。
あと5時間以上もあるの?
むり、むり、MURI,MURI.....
クラクラな頭で、選択肢がいくつか出てきました。
①ごめんなさい、してすぐ下山。
②1つ目のニの塔までがんばって、下山。
③もうひとつ頑張って、三ノ塔まで頑張って、下山。
④頑張ってる途中で、ヘリコプターを呼ぶ。
⑤泣いちゃう。
⑥ごめんなさいして、こっそり下山。
⑦やっぱり、下山。
⑧何と言われても、下山。
もう、下山しか考えられないくらい、きつかった。
ほんとです。体力の無さにびっくり。
たしかに、数日前、全身じんましんで、お医者さんに肝臓が弱ってるからかも、と血液検査されたのを思い出した。
そうだ、あの結果、まだ聞いてなかった。
あぁ、肝臓が疲れてるから、登れないんだ。
人生、久しぶりに、とにかくネガティブになりました。
そしたら、kiさん荷物を持ってくれました。さらに、ストックを貸してくれて、使い方伝授。
Kイチさんは、すかさずアミノバイタルの強いヤツを飲めと勧めてくれて、水と飲んで。。。。
あぁ、もう、下山したいと言えなくなった。。。。
と、ショボショボ再スタート。
鼻歌を歌いながら、楽しそうなkiさんと、おしゃべりしつつ、楽しそうなKイチさんを恨みつつ。
はーはーしながら、登ります。
途中、ほぼ同じペースで登山しているベテランご夫婦に
「初心者? それじゃ、ちょっと大変ね!」と天使の声を聞くも、
「いえいえ、甘やかさないでください! ほら、行くぞ!3分たったぞ!」のスパルタ山岳ガイドに
「あらぁ、スパルタねぇ(笑)」笑うご夫婦。
そうか、そうか、やっぱり初心者にはちょっと大変なんだ、な。と
足は重いが、気持ちが軽くなりました。
あぁ、こんなふうに書いていたら、超長くなりそうだから、
割愛しよう。
なんとか、二ノ塔に行き着くと、ビックリするくらい綺麗な景色が待っていたので、
Photo by kiさん。がんばっちゃうことにしました。
専属の山岳ガイドが、そりゃ、おもしろおかしく、いろいろと山のことを教えてくれます。
「で、さぁ、あみこ。三ノ塔がみえたとき塔の岳が遠くに見えると、えぇ!!まだあそこまで歩くの?とか思っちゃうぜ」と言われた
三ノ塔に到着すると
「・・・・・・・」
えぇ!なんて声は発せず。
kiさんのひとりシモネタしりとりに、ツッコミを入れる余裕もなく。
余裕すぎる鼻歌に、イラッとする余裕もなく。
黙々と二人についていきました。
途中、ヘリーハンセンのゲイターの写真を撮っておいてあげよう!とkiさんがいうも。
「1枚500円な!」の冗談にツッコミを入れる余裕もなく。。。。
「標高上がったから750円な!」にもツッコミを入れられず。。。
雪がある場所にも入ってきました。
kiさんの撮ってくれた写真はカッコイイのですが、
決して黄昏ているのではありません。
「ふぅ。。。」という声はきこえませんか?
途中、山岳ガイドさんが「ほら! 鹿だぞ、鹿!」という声に反応するのに、5秒かかり。
5秒後に顔を上げると、1~2mの所に鹿!
「うわっ、こんな近いのに、逃げないの?」と驚いて、でも嬉しくて。
元気が出てきました。
二人のおかげで、だんだん慣れてきて。
アップダウンが、最初の17分目ほどキツクなくなり。
ゴールか? 登頂か? の喜びもつかの間。ダミーの山小屋にテンションを落とされたけど、
無事、
「ほら、ついたぞー、頂上だぞー!!」といわれて、
走ってテープを切る、マラソンランナーのような気はあるものの、
ゆっくり歩くのが精一杯で、
頂上に抱きつくの、図でした。
とにかく、山の頂上ってのが、初体験で。
綺麗で、達成感があって、空気が気持ちよくて、嬉しくて、涙したくて、
よくわからないくらい、感動しました。
あんなに下山のことばかり考えていた、疲れを100としたら120%、
レッドゾーンを振り切った17分が嘘のように、嬉しかった!!
ヒーヒーと泣きそうな工程を見たい方は、kiさんのピカサを見てください。
最初の1枚目が、地獄の17分目の私です。
そして、写真に写っていて、私がリュックを背負っていないときは、
kiさんが持ってくれてます。
いい二人のガイドに恵まれて、楽しい山頂ランチ。
間違いなく、いままでで一番美味しかったカップヌードルでした。
残すアタシが完食。それも、3分待ったのに、3分経たずして完食。
平地では見られない光景が、この山頂にはあるようです。
ガチ食いで、スープまで完食するアタシの姿。
気圧って、怖い、な。
標高って、怖い、な。
Kイチさんは、紅茶を用意してくれました。
間違いなく、いままでで一番美味しかったアールグレイティーでした。
これまた超贅沢。
頂上付近は、もちろんマイナス。すぐに止まっていると寒くなります。
雪があり、途中のアイスバーンで転んだアタシを危険に思ったのか、
軽アイゼンでも履かせるか、と
子供に言い聞かせるように、kiさんの軽アイゼン、初体験。
「アミコってさぁ、俺からストックとか軽アイゼンを取っていくくせに、
俺に荷物もたせるんだから、すげーよなぁ」と刺しますが、
もう、本日は、刺されます。
はい、そのトーリです。反論ございません。
ごめんなさい。。。
「えらく、素直で気持ちが悪い」と言われつつ、
軽アイゼンで歩いてみますが、
が、足が小さく、kiさんサイズに適応せず。すぐ脱げた。
結局、下山は大丈夫だろうと、軽アイゼンは片付けて。
kイチさん得意の下りに突入。
2時間、ノンストップで降りてきました。
バスの時間に間に合わせたいから、が、その理由。
このころには、調子もよくなり。
世の中で一番パワーがでる食べ物は、カップヌードルなんじゃないか、と勘違いしたくらい、さ。
ペースも上がって。「ねーねー、どうしたら息が切れるの?」のツッコミにも答えられるようになっていましたよ。
とにかく、楽しかった!
最初の17分は、本当にどうしようかとおもったくらい、
叩きのめされたけど。。。。
また、山行きたくなった!!
ありがとうございました!kiさん、Kイチさん!!
で、バスにのり、電車で帰宅途中、
大和の有名な焼肉屋「天狗屋」の噂を20年聞いているのに、
行ったことがないというkiさんを案内し、
焼肉で締める。。。
ここでも、気持ち悪くなるくらいよく食べるkiさんが
「俺、いますぐ同じコース行け!って言われたら、行けるなー」と
気持ち悪くなるくらいスゴイ量をひとりで食べながら、笑ってました。
「ねーねー、このエネルギー、どうやって発散したらいい?」
「知りません。。。あたし振り切ったもん。。。」
焼肉食べながらの、楽しい会話でした。。。。
たしかに、アタシの荷物もって、軽くもない一眼レフカメラで写真とりながら、
鼻歌歌って、ひとりシモネタしりとりしながら「どうしたら、息が切れるんだ?」と
わらって問けけてくる、kiさん。
パワーありすぎます。
ふだん、どんな山に登ってるんだ? と思いました。
明日から、私ももうすこすこし、トレーニングしようかな、と痛感。
それにしても、たのしい登山。
ありがとうございました。
帰りにポツリ「でも、おまえ、たいしたもんだよ。がんばったよ。駄目だとおもったもん」。
あたしも駄目だと思いました。。。。ほんと。。。。。
それは突然訪れました。
「おい、あみこ、じゃあ丹沢な」のシンプルな一言で、
あこがれの「尾根」を見ることができそうだ!ということになりました。
鎌倉店に顔をだすと、自分にぴったりするフリースが欲しくて、
禁じ手のノース・フェイス「バーサエアージャケット」というカッコイイ、
それでいてウィメンズSサイズのあるフリースを購入。
ふと見ると、ヘリーハンセンアウトドアも出ていて、
ゲイターなるものを発見。
「おおおお!! ゲイター! 山っぽい!!」と
履き方もわからず、こちらも購入。
バッグは、よくわからないのでラッキーレディチームのバッグで済ませ、
30Lくらいとkiさんに言われたが、どうしても自分サイズとは思えず。
山好きのKイチさんも参戦しの、特別ガイド2名付きのゴーカな登山となりました。
丹沢、ヤビツ峠から塔の岳を目指す、5時間40分の縦走コース。
09:20 バスでヤビツ峠の入り口に到着
09:30 入り口まで、アスファルトを下る。「登るのに、なんで下らないと行けないの? 無駄だよ、とほざく」が、とにかく登り始める→まだ、調子いい。
09:40 10分しか登ってないのに、嫌な疲れ。→時間の感覚はない。
09:47 上がれなくなるくらい、息があがる。kiさん「おい、アミコ、お前、早すぎだぞ? 辛いのが100%とすると、今何%だ?」の答えに
「120%。。。。。。」
アミコの唇が青かった@Kイチさんレポート。
山にコテンパンにされました。
すみません。なめてました。
こんなに辛いの?
まだ17分しか登ってないのに。。。。
あと5時間以上もあるの?
むり、むり、MURI,MURI.....
クラクラな頭で、選択肢がいくつか出てきました。
①ごめんなさい、してすぐ下山。
②1つ目のニの塔までがんばって、下山。
③もうひとつ頑張って、三ノ塔まで頑張って、下山。
④頑張ってる途中で、ヘリコプターを呼ぶ。
⑤泣いちゃう。
⑥ごめんなさいして、こっそり下山。
⑦やっぱり、下山。
⑧何と言われても、下山。
もう、下山しか考えられないくらい、きつかった。
ほんとです。体力の無さにびっくり。
たしかに、数日前、全身じんましんで、お医者さんに肝臓が弱ってるからかも、と血液検査されたのを思い出した。
そうだ、あの結果、まだ聞いてなかった。
あぁ、肝臓が疲れてるから、登れないんだ。
人生、久しぶりに、とにかくネガティブになりました。
そしたら、kiさん荷物を持ってくれました。さらに、ストックを貸してくれて、使い方伝授。
Kイチさんは、すかさずアミノバイタルの強いヤツを飲めと勧めてくれて、水と飲んで。。。。
あぁ、もう、下山したいと言えなくなった。。。。
と、ショボショボ再スタート。
鼻歌を歌いながら、楽しそうなkiさんと、おしゃべりしつつ、楽しそうなKイチさんを恨みつつ。
はーはーしながら、登ります。
途中、ほぼ同じペースで登山しているベテランご夫婦に
「初心者? それじゃ、ちょっと大変ね!」と天使の声を聞くも、
「いえいえ、甘やかさないでください! ほら、行くぞ!3分たったぞ!」のスパルタ山岳ガイドに
「あらぁ、スパルタねぇ(笑)」笑うご夫婦。
そうか、そうか、やっぱり初心者にはちょっと大変なんだ、な。と
足は重いが、気持ちが軽くなりました。
あぁ、こんなふうに書いていたら、超長くなりそうだから、
割愛しよう。
なんとか、二ノ塔に行き着くと、ビックリするくらい綺麗な景色が待っていたので、
Photo by kiさん。がんばっちゃうことにしました。
専属の山岳ガイドが、そりゃ、おもしろおかしく、いろいろと山のことを教えてくれます。
「で、さぁ、あみこ。三ノ塔がみえたとき塔の岳が遠くに見えると、えぇ!!まだあそこまで歩くの?とか思っちゃうぜ」と言われた
三ノ塔に到着すると
「・・・・・・・」
えぇ!なんて声は発せず。
kiさんのひとりシモネタしりとりに、ツッコミを入れる余裕もなく。
余裕すぎる鼻歌に、イラッとする余裕もなく。
黙々と二人についていきました。
途中、ヘリーハンセンのゲイターの写真を撮っておいてあげよう!とkiさんがいうも。
「1枚500円な!」の冗談にツッコミを入れる余裕もなく。。。。
「標高上がったから750円な!」にもツッコミを入れられず。。。
雪がある場所にも入ってきました。
kiさんの撮ってくれた写真はカッコイイのですが、
決して黄昏ているのではありません。
途中、山岳ガイドさんが「ほら! 鹿だぞ、鹿!」という声に反応するのに、5秒かかり。
5秒後に顔を上げると、1~2mの所に鹿!
「うわっ、こんな近いのに、逃げないの?」と驚いて、でも嬉しくて。
元気が出てきました。
二人のおかげで、だんだん慣れてきて。
アップダウンが、最初の17分目ほどキツクなくなり。
ゴールか? 登頂か? の喜びもつかの間。ダミーの山小屋にテンションを落とされたけど、
無事、
「ほら、ついたぞー、頂上だぞー!!」といわれて、
走ってテープを切る、マラソンランナーのような気はあるものの、
ゆっくり歩くのが精一杯で、
頂上に抱きつくの、図でした。
とにかく、山の頂上ってのが、初体験で。
綺麗で、達成感があって、空気が気持ちよくて、嬉しくて、涙したくて、
よくわからないくらい、感動しました。
あんなに下山のことばかり考えていた、疲れを100としたら120%、
レッドゾーンを振り切った17分が嘘のように、嬉しかった!!
ヒーヒーと泣きそうな工程を見たい方は、kiさんのピカサを見てください。
最初の1枚目が、地獄の17分目の私です。
そして、写真に写っていて、私がリュックを背負っていないときは、
kiさんが持ってくれてます。
いい二人のガイドに恵まれて、楽しい山頂ランチ。
間違いなく、いままでで一番美味しかったカップヌードルでした。
残すアタシが完食。それも、3分待ったのに、3分経たずして完食。
平地では見られない光景が、この山頂にはあるようです。
ガチ食いで、スープまで完食するアタシの姿。
気圧って、怖い、な。
標高って、怖い、な。
Kイチさんは、紅茶を用意してくれました。
間違いなく、いままでで一番美味しかったアールグレイティーでした。
これまた超贅沢。
頂上付近は、もちろんマイナス。すぐに止まっていると寒くなります。
雪があり、途中のアイスバーンで転んだアタシを危険に思ったのか、
軽アイゼンでも履かせるか、と
子供に言い聞かせるように、kiさんの軽アイゼン、初体験。
「アミコってさぁ、俺からストックとか軽アイゼンを取っていくくせに、
俺に荷物もたせるんだから、すげーよなぁ」と刺しますが、
もう、本日は、刺されます。
はい、そのトーリです。反論ございません。
ごめんなさい。。。
「えらく、素直で気持ちが悪い」と言われつつ、
軽アイゼンで歩いてみますが、
が、足が小さく、kiさんサイズに適応せず。すぐ脱げた。
結局、下山は大丈夫だろうと、軽アイゼンは片付けて。
kイチさん得意の下りに突入。
2時間、ノンストップで降りてきました。
バスの時間に間に合わせたいから、が、その理由。
このころには、調子もよくなり。
ペースも上がって。「ねーねー、どうしたら息が切れるの?」のツッコミにも答えられるようになっていましたよ。
とにかく、楽しかった!
最初の17分は、本当にどうしようかとおもったくらい、
叩きのめされたけど。。。。
また、山行きたくなった!!
ありがとうございました!kiさん、Kイチさん!!
で、バスにのり、電車で帰宅途中、
大和の有名な焼肉屋「天狗屋」の噂を20年聞いているのに、
行ったことがないというkiさんを案内し、
焼肉で締める。。。
ここでも、気持ち悪くなるくらいよく食べるkiさんが
「俺、いますぐ同じコース行け!って言われたら、行けるなー」と
気持ち悪くなるくらいスゴイ量をひとりで食べながら、笑ってました。
「ねーねー、このエネルギー、どうやって発散したらいい?」
「知りません。。。あたし振り切ったもん。。。」
焼肉食べながらの、楽しい会話でした。。。。
たしかに、アタシの荷物もって、軽くもない一眼レフカメラで写真とりながら、
鼻歌歌って、ひとりシモネタしりとりしながら「どうしたら、息が切れるんだ?」と
わらって問けけてくる、kiさん。
パワーありすぎます。
ふだん、どんな山に登ってるんだ? と思いました。
明日から、私ももうすこすこし、トレーニングしようかな、と痛感。
それにしても、たのしい登山。
ありがとうございました。
帰りにポツリ「でも、おまえ、たいしたもんだよ。がんばったよ。駄目だとおもったもん」。
あたしも駄目だと思いました。。。。ほんと。。。。。
by tsugimi
| 2011-01-18 03:52